今や小学生でもスマートフォンを持つ時代。家族との連絡もLINEや通話アプリが主流で、「電話=スマホ」という感覚になっていますよね。
そんな中、意外と盲点になっているのが「公衆電話」の存在です。
「え、公衆電話なんてまだあるの?」と驚く方もいるかもしれません。ですが実は、公衆電話は 災害時や緊急時にとても役立つ大切なライフラインなんです。

公衆電話=大切なライフライン。使い方を覚えておいてね
今回は、子どもが一人で出かけることが増えてきたご家庭に向けて、公衆電話の使い方や、覚えておきたいポイントを母親目線で詳しく解説します。
もしもの時に、備えて安心。安心米

子どもがスマホを使えない“もしも”の時とは?
子どもがスマホを使えなくなる場面、意外とたくさんあります。
- バッテリー切れで電源が入らない
- スマホを落とした・無くした
- 通信障害や災害時で通話・ネットが不通に
- 緊急時(事件・事故・体調不良)でとっさに家族と連絡が取りたいとき
これらの時、公衆電話を知っているだけで 助けを求める手段が1つ増えます。
公衆電話からできることとは?
① 家族や知っている人への連絡(有料)
小銭(10円玉または100円玉)やテレホンカードを使って、通常の電話が可能です。
お釣りは出ないため、 100円で短時間の通話に注意が必要です。
② 緊急通報(110、119、118)は無料!
救急車や警察などへの通報は お金なしでOK!
受話器を取って、そのまま110番・119番・118番をダイヤルすれば繋がります。
③ 災害時の伝言ダイヤル「171」
災害時には家族と連絡が取れないことも。
そんなとき、 171(いない) という番号に電話すると、家族間で「伝言」を残し合えるサービスがあります。
公衆電話の基本の使い方【子どもにも伝えたい】

NHK防災サイトより
使ったことがないと、いざという時に焦ってしまうので、以下の手順を親子で実践してみてください。
- 受話器を取る(ツーという音が鳴るか確認)
- お金(10円or100円)またはテレホンカードを入れる
- 電話番号を押す
- 通話終了後、受話器を戻す
※お釣りは出ません。特に100円玉の場合は注意。通話が短くても返ってきません。
緊急通報の仕方【110、119、118は無料!】
緊急時にすぐに通報できるよう、以下の番号はぜひ親子で覚えてください。
110番:警察(事件・事故)
119番:消防・救急
118番:海の事件・事故(海上保安庁)
これらは公衆電話から 無料でかけられます。お金を入れる必要はありません。
受話器を取って、すぐに番号を押せばOKです。
NTT東日本公式サイトより



災害伝言ダイヤル「171」の使い方
災害が起きると、スマホが繋がらなかったり、連絡が取りづらくなることも。
そんなときのために、
171番:災害伝言ダイヤル
家族で1つの電話番号を「伝言の拠点」として決めておくと安心です。

NHK防災サイトより
◆伝言の残し方
- 公衆電話で「171」にかける
- ガイダンスに従って、「1(録音)」を選ぶ
- 家族で決めた人の電話番号を入力
- 伝言を30秒以内で録音
◆伝えるべき内容
たとえば:
「〇〇です。今は〇〇公園にいます。〇〇ちゃんと一緒です。怪我はありません。17時にまた伝言します。」

NHK防災サイトより
◆伝言を聞く方法
- 171に電話
- 「2(再生)」を選ぶ
- 同じ番号を入力してメッセージを聞く
▶️動画はこちら(NTT東日本サイトより)
電話番号の覚え方:子どもに教えたい記憶法
スマホを持つ子どもが、自分や家族の番号を覚えていないことも多いですよね。
そんなときは「チャンキング」という記憶法を活用しましょう。
◆チャンキングとは?
11桁の数字を3-4-4に分けて覚える方法
例:090-1234-5678
数字を語呂合わせにしたり、リズムに乗せて覚えるのが効果的です。
◆覚えやすくするポイント💡
公衆電話の場所はどう調べる?
子どもがよく通る道や、通学・通勤経路に公衆電話があるか、事前に確認しておくのがおすすめです。

公衆電話はどこにあるかな?家の周り、通学、通勤、見つけてみてね。
◆公衆電話の場所検索サイト
一緒に探して、近所の「公衆電話マップ」を作っておくのも◎
NTT西日本より

公衆電話の利用体験をしてみよう
公衆電話を「使ったことがある」という経験があるだけで、子どもは本番で落ち着いて行動できます。
実際に一度、公衆電話から家族にかけてみる練習をしておきましょう。
まとめ:公衆電話は“家族を守る知識”
スマホの時代だからこそ、公衆電話の使い方は 知っている人だけが使える“知識の防災グッズ”。
とっさの判断力がまだ十分でない子どもたちにとって、「もう一つの連絡手段」を持っているかどうかが、命を守る分かれ道になるかもしれません。
「いざという時に公衆電話があることを知っている」だけでも、親も子どもも安心につながります。
おわりに:親子で一緒に“もしも”の備えを
大人でも焦ってしまう非常時。
だからこそ、子どもと一緒に 実際に体験しながら準備しておくことが大切です。
スマホだけに頼らず、公衆電話という「もう一つの安心」を、ぜひ親子で手に入れてくださいね。
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